事前調査に於ける現地調査は、専用の電波測定車で、電波の強さや電波の質を、公道にて精密測定器にて測定します。 合わせて、机上検討図範囲周辺の家屋を、外観よりアンテナの有無やCATV加入宅等を調査します。 また、BS、CS等の衛星放送アンテナ設置場所と高さの調査を、高度測定器で調査します。 アンテナ移設の対策工事時に、重要な目安になります。 机上検討図とは、有資格者(CATV総合監理技術者等)が、 障害予測計算ソフトの「ビルエキスパート」で計算して、 調査対象範囲を示したものです。 机上検討図を基に、現地調査の測定場所を有資格者が選定します。 |
机上検討図と障害予測範囲図はともに、(一社)日本CATV技術協会の資格を取得した、 有資格者(CATV総合監理技術者等)のみが、作成できます。 作成にあたっては、障害予測計算ソフト「ビルエキスパート」で行います。 なお、机上検討図は、事前調査における現地調査の調査範囲を示した図になり、 測定場所は有資格者が選定します。 この現地調査に基づき、障害予測範囲図を確定します。 また、有資格者 (※1)の技術精度の維持や技術向上のために、 (一社)日本CATV技術協会 関東支部にて、資格更新時や不定期に、講習会・勉強会が行われています。 (※1:資格とは、CATV総合監理技術者、第1級CATV技術者、第2級CATV技術者、を指します) さらに、事前調査における技術審査 (※2)は、(一社)日本CATV技術協会が検査を行うことで、 障害予測範囲図を作成する精度の向上にもつながっています。 (※2:技術審査は通常、自治体主体の建築物で、仕様書に記載がある場合のみ行う、 事前調査時の審査であり、机上検討は審査対象外です) 机上検討図は、障害予測範囲を示すものではなく、 特に近隣に配布する際には誤解を招くことのないよう、取り扱いには注意が必要です。 |